早漏は、日本人男性の多くが抱える悩みの一つです。
射精までの時間が短く、パートナーを満足させられているか不安に感じている方も多いかと思いますが、適切な治療を受ければ射精までの時間は延ばせます。
しかし、一口に早漏と言ってもその原因は人それぞれです。
早漏の原因は、大きく過敏性・心因性・衰弱性の3つに分けられますが、原因によって早漏治療のアプローチは変わります。
そのため、早漏であることに悩んでいる場合は、まずは原因を特定することから始めなければいけません。
そこで、ここでは早漏を引き起こす3つの原因と、それぞれの治療アプローチについて解説していきます。
最も多いとされる過敏性早漏とは?
早漏の3つの原因の中で、最も多いとされているのが過敏性早漏です。これは、ペニスやその付近の皮膚が物理的な刺激に弱いことが原因で起こるタイプで、性的な刺激に慣れていない若年層に多いとされています。
通常、射精は脳が性的刺激を感じてから行われるため、物理的な刺激を受けてもすぐに射精してしまうことはありません。しかし、過敏性早漏の人は脳が性的刺激を感じる前に、脊髄にある射精中枢が反応してしまうため、自身の意思に反して少しの刺激だけで射精してしまいます。
過敏性の早漏治療では、亀頭のカリの部分にヒアルロン酸を注入する亀頭強化手術や、亀頭の次に刺激に敏感とされる包皮小帯部(裏スジ)の皮膚を取り除く包皮小帯形成術などが行われることが多いです。これらの手術を受けることで、物理的な刺激を感じにくくなるため、射精時間を延ばすことが可能です。
また、包茎の方は、普段亀頭が包皮によって覆われているため、亀頭が外部からの刺激を受ける機会が少なく、過敏性早漏になりやすい傾向があります。そのため、包茎治療を受けて、常に亀頭が露出した状態を作り、徐々に外部からの刺激に慣れていくことで症状が改善する可能性があります。
ストレスやトラウマによって引き起こされる心因性早漏とは?
心因性早漏とは、外部からの刺激を受けていなくても、性的な想像のみで勃起してしまうタイプで、重度の場合は射精まで至ることもあります。心因性早漏が引き起こされる原因は、性行為に対するストレスや過去のトラウマなどです。
過去に早く射精してしまった経験をしているなど、性行為に対してストレスを感じると、交感神経が刺激されることで興奮状態に陥りやすくなるため、射精までの時間が短くなってしまいます。そして、再び早く射精してしまったことによって、症状が悪化していくことも少なくありません。
心因性早漏を引き起こしている原因が性行為の経験不足の場合は、何度も経験を重ねることで改善されることもあります。しかし、それ以外が原因の場合は、医療機関でカウンセリングを受けるのが基本的な治療アプローチです。専門医師に相談することで、性行為に対するストレスや過去のトラウマを解消し、症状が改善する可能性があります。
また、脳内ホルモンの一種であるセロトニンが不足している場合も、交感神経が活発になりやすく、射精までの時間が短くなることがあります。セロトニン不足による早漏治療には、セロトニンの再取り込みを阻害するSSRIと呼ばれる治療薬や、セロトニンの分泌を促すサプリメントなどを服用するのが効果的です。
加齢とともに引き起こされる衰弱性早漏とは?
衰弱性早漏とは、文字通り身体の衰えによって引き起こされるタイプです。これは、PC筋と呼ばれる射精をコントロールする筋肉が衰えることが原因とされており、絶頂感を得る前に射精してしまい、射精の勢いも弱いのが特徴です。
衰弱性早漏は、40代以降の方に多いとされていますが、これは男性ホルモンの分泌量が減少するためです。男性は、加齢とともにテストステロンという男性ホルモンの分泌量が減少していき、これによりPC筋が衰えることで射精までの時間が短くなってしまいます。また、普段運動をしない人の場合は、30代から症状が現れ始めるケースも少なくありません。
衰弱性の早漏治療では、適度な運動を習慣化することや、男性ホルモンの分泌量を増やすタンパク質などを積極的に摂取するといった生活習慣の改善が基本となります。また、不足した男性ホルモンを補うためのサプリメントや、精力増強剤を服用するもの効果的でしょう。
なお、PC筋は勃起を維持するための筋肉でもあるため、PC筋が衰えるとEDの症状も引き起こされます。早漏の症状とともに、EDの症状も現れている場合は、ED治療薬を服用することで射精までの時間が延びることもあります。
まとめ
日本人男性の多くが悩まされている早漏の原因は、大きく過敏性・心因性・衰弱性の3つに分けられます。早漏治療のアプローチは原因によって変わるため、自己流の対策では効果が得られない可能性も考えられます。そのため、射精時間が短いことに悩んでいる男性は、一度メンズクリニックなどの医療機関を受診してみると良いでしょう。
現在、早漏治療を行っているクリニックは現在数多く存在しますが、プライバシーに配慮して待合室を含めて完全個室になっていることも少なくありません。専門医師に相談することで、自身に合った早漏治療方法を提案してくれるはずなので、まずは相談することから始めることをおすすめします。
無料相談だけでもお待ちしております